ITMedia記事:「Apple、半導体設計企業P.A. Semi買収」より
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/24/news031.html
ちょいきになった記事なので読んでみました。どこが気になったのかというと、『P.A. Semiは2005年に最初の製品を立ち上げ、IBMのPowerアーキテクチャに基づき、ほかの製品よりも消費電力を抑えた半導体を提供している。』という所。
なぜ気になったのかというと、最近のIntel Macintosh。不具合ものすごくおおいんじゃないかと感じています。そしてPowerアーキテクチャベースの省電力マイクロチップ設計会社を買収。PowerPCアーキテクチャプロセッサがパソコン分野でののIntelとの速度競争においてApple社がIntelプロセッサ採用&Intelプロセッサ向けMac OS実装ということで一度はついた区切り。もしかして、自社製品をIntel系アーキテクチャで作りきることができずに、こんどはPowerアーキテクチャにOS変更しようとしてるとか・・・・w とか、おもわず思ってしまいました。
今のおおくのMacユーザーを見ればわかるでしょう。アーキテクチャの差(特定の見かたによる優劣などや、著名人のアーキテクチャに対する評価の優劣)でMacを買う人などはほんと少数、特定の人がいいっていってるから買うとか、見た目などのブランドPCとしてしか買われていっていないきがします。それにWindowsが動くから大丈夫!なんてIntel Macが売れてるならなおさらそういう人は「PowerPC(もしくは680x0)アーキテクチャだからMacを買う!」なんいていう時代があったのはほんと歴史的過去の遺物なんでしょうねw (懐ぱそコレクターの私も遺物ではあるがorz
Intelプロセッサに移ってもろ手を挙げて歓迎している人ばかりがMac専門誌ですらあるのだし。そう、68000に始まった歴史のあるMac OSは、カンファレンスでジョブズ氏がMac OS 9を棺桶にいれるデモンストレーションをしたときに実質的に終わってしまったのですよ(;´д⊂)
まぁ、Intelアーキテクチャにうつってしまった現在、不具合あろうがなんだろうがろくにモンクいわないユーザーがおおいならば、将来的にPowerアーキテクチャベースにさらに移っても、なんら不思議はないでしょう。それに省電力マイクロチップ設計ってことは、ノートPCに向いているとも考えられます。Powerアーキテクチャはサーバー領域でも実績ありますしね。もちろん物理的にデスクトップPCぐらいに落とし込むのはなんていうこともないでしょう。ただ、もしパソコン分野ということならば、ノートPCを製造しなければやってられないでしょう。そういう意味でいうなら、マザーボード設計にいたるノウハウをもっている前提として、ファブレス企業買収は意味がおおきいですね。私的には、たんに人材確保という意味以上がなんかあるのではないかと思っています。
さてiPodの等の分野ではどうか。こっちはIntel ATOMプラットフォームがでてきたこともあって、さらに省電力かつ高性能なデバイスについて需要はあるでしょう。しばらく前からIntelプラットフォーム版iPodがでるんじゃないかと「噂」にもなってますしね。
ただまぁ、半導体そのものの製造を再び大掛かりに開始するための買収ではないでしょう。それならファブレス企業買収ではなく、すくなくとも現在稼動している45nmプロセス工場ぐらいはもってる企業買収でしょうしね。人材確保か、ライセンスが目的なのか、それともPowerアーキテクチャベースの製品の短期開発(短期といっても数ヶ月という単位ではないだろうが)のためなのか。
参考:
IBM社Powerアーキテクチャ