さて、#4までで大半の最近のレコーダで録画したものは変換可能なのですが、初期のDVD-RAM/R対応HDDレコーダ(HDD容量で40GBまでぐらいの世代)の場合、DVD Copy5での対応がほぼ不可能と判断しました。判断理由は、サポートとのやり取りで「こちらの現象が再現できない」とのこと。おそらく新世代のドライブなどしかもっていなくて、チェックそのものが不可能か、デコードエンジンが別会社でお手上げなのか、いずれにしても、最終的に正常に再生できるISOにならないなどの不具合がでる場合は、あきらめるしかないようです。
でも、当然あきらめきれるわけもなく、いろいろトライしてみて解決法がようやくみつかりました。また、ほぼ原因とおもわれる事が特定できましたので、まとめておきます。
原因:
初期のDVD-VR形式録画のDVD-RAM DVD-R DVD-RAM/R 対応 HDD内蔵民生機での録画されたメディアの情報がデコーダに合わないなどの不具合。
現象:
特定のコンテンツのセル(DVD Copy5等でエラーとなったり、正常に取り込みができないセル)のデコードになると、そのセルのデコードが停止したり、DVD-VIDEO化したときに正常に再生されないデータとなるため、プレイヤーが停止したりハングアップしたりする。
対処法:
①Ulead DVD MovieWriter5を使用する
結局、Ulead DVD MovieWriter5のインポート機能を使用し、「DVDフォルダからインポートする」で、DVD-VRが格納されているフォルダを指定し、そこからMPEGとして取り出すことが可能でした。
②インポートしたときに、正常にセルがインポートされていないヶ所がある
①だけで済むのであれば、#4のレポート書くまでに解決済みになっていたのですが、そのままでは、Ulead DVD Movie Writer5 でもダメなのです。ところが、Ulead DVD Movie Writer 5は、テンポラリにセル単位でMPEGファイルとしてデコードが完了しています。
そこで、Ulead DVD Movie WRiter 5のテンポラリーフォルダを開いて、デコードされたMPEGファイルを適当な場所に保存し、手動でインポートすればいいわけです。
③インポートなどの変換で失敗するMPEGの正常化
もちろんMPEGファイルになっていますので、各種MPEG2編集&変換ツールが利用できます。DVD-RAM/RのVRには対応しないツールでも、MPEG2-VRであれば対応しますからここまでくれば正常なMPEG2に変換することはたやすいものです。お好きな変換ツール等を使うとよいでしょう。
※②の手動インポートで解決できなかったMPEGファイルが特にみあたらなかったので、③は個人の趣味で行う程度かもしれません。
注意点:
Ulead DVD Movie Writer5のキャッシュフォルダ内は、過去のキャッシュファイルなども存在するため、事前にキャッシュフォルダを別の判りやすい場所に変更しておき、作業前に以前のテンポラリMPEGファイルなどは消すか、移動するなどしておくことをおすすめします。
DVD-RAM/Rの編集等で、1セルに含まれるフレームが1フレームしかないなどの場合、そのセルをデコードするときに、不正な処理としてインポートが終了することがあります。その場合は、そのセルを飛ばしてデコードすることで解決します。その1フレームが大切なのであれば、そのデータを作成した民生機でセルを結合することで解決するでしょう。
つまり、正常にデコードできないMPEGセルが問題なわけで、これを生成するからといっても、作成した民生機では正常に再生できます。また、その民生機メーカーがPC再生用として販売しているプレイヤーでも再生できます。そうしたことから、本来はDVDCopy5などの開発メーカーが調査すべきなのですが、とりあえず私は期待しないことにしました。というわけで、メーカーを変えて、別の方法をためしてみたわけです。